理学療法週間 全国一斉イベント ~介護予防事業と住民教育~ 【事業報告】

日時:平成29年7月6日(日) 10:00~12:30

場所:長崎県立総合体育館 2階大研修室

 

7月17日は理学療法の日

 

毎年7月17日は、日本理学療法士協会が設立した記念日として『理学療法の日』と呼んでいます。そして、理学療法の日に近い1週間を「理学療法週間」と位置づけをし、各都道府県の士会では理学療法の啓発に関するイベントを実施しています。

長崎県理学療法士協会(以下、当会)では、長崎県保健福祉部の田島氏をお招きしてご講演頂きました。

長崎県保健福祉部長寿社会課地域ケア推進班 田島玲悟氏

 

県内の介護予防事業の動向

長崎県の高齢化率は約30%で、全国平均が約27%と言われています。この数値は全国に対して10年先を進んでいて、介護予防事業の見直しが急務になっています。

療法士への期待

本人の「したい・できるようになりたい」を大切にし、より具体的な介護予防のケアマネジメントを行っていくことが求められていると思います。

 

リハビリ職種も地域活動に出よう

 

今後の地域におけるリハビリテーション(地域包括ケアシステム)を推進していくべく、地域で活躍できるPT・OT・STの育成をしていく一つの機会として位置付けています。

後半はシンポジウム形式でPTとOTが行う介護予防事業の現状を報告しました。

 

 

各療法士会長から一言メッセージ

 

長崎県理学療法士協会 塩塚順氏

全国一斉イベントということで、我々は理学療法の日(7/17)の日本協会が設立した日を中心に毎年7月に啓発の事業を行うようにしております。しかし、今年は日本協会より7/9の同日に全国一斉イベントを行って欲しいということで依頼があり、急遽この公開講演会を開催することとなりました。また、開催にあたり長崎県作業療法士会(ならびに長崎県言語聴覚士会の両会に後援をして頂きまして誠にありがとうございました。『介護予防』ということで、疾病予防を含めた地域住民の健康づくりということで長崎県では療法士が一緒に取り組んでいきたいなと思っています。

 

長崎県作業療法士協会 沖英一氏

今後は、リハビリの3つの職種でしっかりと研修会で学び県民の方々に良いサービスが提供できるようになりたいと思います。2025年に向けての地域包括ケアシステムですが私もそろそろリタイヤとなる時期です。実は、私たちのこの世代(昭和30年代生まれ)を支えるような体制を今しっかりと作っていこうとしている訳です。そこからの10年~20年が社会保障が大変な時期になってきますので、私たちの為に、そしてここにいる皆さんにもいずれ訪れるシニア世代になった時に向けての“介護予防”をリハビリ専門職がしっかりとやって行けるように養成していかなければいけないなと思っています。

 

長崎県言語聴覚士協会 田上由貴子氏

入院中にこの利用者が“どういう人であったのか”“どういう事が好きであったのか”ということは入院中にコミュニケーションが取れれば拾い上げれる情報だと思います。時間をかけて情報を拾い上げていく作業も大事なんだなということを今日あらためて感じ、色々と考えさせられました。

 

 

【事業報告】事業局 事業部