日本理学療法士協会 第45回定時総会報告

日時:平成28年6月4日(土)  10:30-16:30
場所:ベルサール汐留
長崎県協会代議員:塩塚、井手、大山、小無田、井口、西本、賀村

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詳細は協会より議事録が出されるので概略を報告する。

会長挨拶
厚労省では地域包括ケアシステムの構築に向け、複数の検討会が立ち上がっている。ここでの本会の動きが重要と考えている。日常的に厚労省と厳しい折衝を繰り返しており、この数年の動きで数十年先までの未来が決まるといっても過言ではない。理学療法士の地位と職域を守るため、是非政治力という武器を手に入れたい。

議事
定款において幾つかの用語の変更、権限の変更、役員報酬規定の変更、などが決議された。また、平成27年度決算についても承認。さらに平成28年度事業計画・予算が報告された。
意見交換
理学療法士賠償責任保険加入について取り上げられ、現在本会では任意となっているが他会では全員加入としているところも多く、検討することとなった。また当初平成30年に竣工させる予定で継続していた会館建設の積立金について、現時点で7億を超える積み立て金額となっているが、現実的には数十億もの建設費がかかる。現実的ではないとの意見もあり、積立金の使途について抜本的に考え直すとの報告がなされた。本年秋の士会長会議にて案を提出し、来年の定時総会で取り扱いを決定することとなった。

感想
全国から300名を超える代議員が出席した。冒頭から会長の協会厳しい未来予測に会場は緊張感に包まれた。決議では、しわぶき一つない会場に挙手した代議員の数を数えるカウンターのカチカチと言う音だけが響く。協会に対し批判的な意見などはなく、同時改定、地域包括ケアシステム、受給状況などに対峙する業界全体としての危機感を共有している感覚が強いものであった。また、診療報酬改定における協会の厳しい折衝の様子もうかがい知れ、改めて業界団体としての政治力不足を痛感するところであった。

報告 賀村