★研修会報告★ H30/8/19 H30年度第1回理学療法士講習会「スポーツ理学療法」

日時:平成30年8月19日(日) 10:00~16:30

会場:長崎医療技術専門学校

講師:大石 勝規氏(和仁会病院、長崎県理学療法士協会理事)

 

 

 

夏休み真っ盛りの、晴天の日曜日に『スポーツ理学療法』をテーマに研修会が開催されました!参加者の約1/3が県外からも参加されており、会場の熱意も十分となりスタートしました。

ラグビートップリーグでの専属理学療法士としてトレーナー経験を持ち、本協会の理事を務める大石氏を講師に、実技を中心とした研修会が開かれました。会に先立ち、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた日本理学療法士協会の人材育成や組織作り、社会貢献への取り組みについて、理学療法士の研鑽や活躍に期待がかかっていることを共有しました。

 

午前中は理学療法士がスポーツ現場に出向く心得ておくべき、重傷外傷への対応と外傷発生時の初期対応、応急処置などの基本についてデモンストレーションを踏まえて説明がありました。脳震盪の基礎知識や危険性とスポーツ復帰の考え方についてや、頸椎損傷等の重傷外傷の疑いがある際の搬送法などを現場さながらの臨場感を共有できるようにデモンストレーションがありました。

  

午後の時間は、下肢・上肢の代表的なスポーツ外傷に対する、運動療法の実践として演者が日頃から注意を払っている指導方法や難しさについて実技を踏まえて話がありました。明確な目標(期待する効果)設定のもと、どのような目的をもって理学療法士が運動を指導すべきであり、対象となる患者やスポーツ選手に実践していただける説明や共通認識の難しさを再確認できる内容となりました。

   

 

重症外傷や緊急事態の冷静な対応を身に着けるべく、しっかりとした知識の整理と心の準備の重要性と、日頃の運動療法指導場面で意識すべき基本的な考え方や応用的な指導法、テーピング方法の実践にまで内容は多岐にわたりましたら、理学療法士の基本に立ち返ることのできる研修会となりました。