大会長挨拶

謹啓 時下、会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

 さてこのたび、第34回長崎県理学療法学術大会を、令和6年6月22日(土)、23日(日)の2日間、島原市有明総合文化会館(グリーンウェーブ)において、対面を基本としたハイブリット形式で開催いたします。多くの災禍を乗り越えてきた島原城築城400年を迎える島原の地より、コロナ禍を終息させたいという思いと共に開催できますこと、心より厚く御礼申し上げます。

 2024年度は、診療報酬や介護報酬、障害福祉の改定が目前に迫っています。この改定においては、団塊の世代が後期高齢者になる「2025年問題」に備えた大きな変革が予想されます。また、2040年には総人口の減少、現役世代の減少に伴う深刻な人手不足に陥る「2040年問題」を控えており、2050年には長崎県人口は33.8%減少し、高齢化率は36%と予測されております。

 かつては、老化防止や長寿がテーマであった時代から、人生100年時代へと変遷し、焦点は、高齢者が超高齢社会をどう生きるか、どう生ききるか、不安なくいかに生活の質を高めていくかに変わりました。

 今回の学術大会のテーマは「DESIGN~未来の生活を創る~」です。私たち理学療法士が地域で役立つ知識と技術を、どのように発信すべきか、患者の未来の活動・生活を見据えた可能性をどのように捉え提案できるのかを、多方面の現場で活躍されている先生方からご提言いただき、皆様と共有し、超高齢社会を高齢者がのびのびと生き、長生きを心から喜ぶ未来を考えるよい機会になればと思います。

 本学術大会の県民公開講座におきましては、島原病院院長の蒲原行雄先生による「未来を健康・安心に生きるために」として、島原半島の中心拠点の医師からのご講演は多くの県民の方々の安心につながると確信致しております。

また、本学術大会では、大会基調講演には小倉リハビリテーション病院の小泉幸毅先生、教育セミナーには筑波大学の山田実先生、国際医療福祉大学大学院の石井慎一郎先生の講演を企画し、口述形式の演題発表、症例検討も行います。

皆様にとって、実り多き学術大会になりますよう、スタッフ一同、一丸となり一生懸命に準備を進めております。多数の皆様のご参加をお待ち申し上げます。

最後になりましたが、会員の皆様のますますのご健勝とご発展および本学術大会の確かな歩みを祈念し、ご挨拶といたします。

謹白

第34回長崎県理学療法学術大会

大会長 内田 由美子

(医療法人社団東洋会 池田病院)